長楽寺について

東国における禅文化発祥の寺

長楽寺は承久3年(1221)、新田義重の四男で徳川氏始祖の義季が、臨済宗の開祖栄西の高弟栄朝を招いて開基した、東国における禅文化発祥の寺です。

栄朝は名僧の誉れ高く、得を慕って集まった全国の僧侶の中からは多くの高僧名僧が輩出しました。かれらは各地に寺院を開いて禅を広め、世良田は全国の僧侶のあこがれの地となりました。境内には広大な塔頭寺院が軒を並べ、常時500人もの学僧が研学修行につとめるなど、関東の優良な寺院として栄えました。

徳川家発祥の地

江戸時代、徳川家康が関東に入ると、徳川氏祖先の寺として長楽寺を重視し、天海大僧正を住職に任じました。
さらに三代将軍家光の命を受けて天海は天台宗に改宗し、日光東照宮の社殿を移すなど、長楽寺は末寺700余寺を擁する大寺院として再興しました。

年中行事

1月 1日 修正会 1日1~3日迄境内にてだるま市開催
3日 長楽寺流秘宝大護摩供 午前11時と午後1時
2月 3日 節分会
15日 涅槃会
3月 21日 春彼岸会
4月 8日 灌仏会(花まつり)
6月 4日 山家会
8月 13日 お盆迎え
15日 戦没者慰霊祭(檀信徒以外の方もご参加いただけます
16日 盆送り
24日 本地蔵(幼くして亡くなられた方の供養祭。檀信徒以外の方もご自由にご参加いただけます)
9月 23日 秋彼岸会
12月 8日 成道会

長楽寺の文化財

国指定重要文化財

種別 名称 指定年月日
建造物(石造文化財) 宝塔 1基 昭和36年3月23日
書跡 紙本墨書長楽寺文書(115通) 7巻 昭和13年7月4日
絵画 絹本墨画出山釈迦図 1幅 昭和39年3月27日

県指定重要文化財

種別 名称 指定年月日
建造物(建築) 勅使門 1棟 昭和32年4月23日
建造物(建築) 三仏堂及び太鼓門 2棟 昭和57年4月20日
彫刻 木造伝徳川義季像 1軀 昭和40年7月23日
彫刻 木造伝徳川義季夫人像 1軀 昭和40年7月23日
彫刻 木造法照禅師月船琛海像 1軀 昭和40年7月23日
絵画 絹本著色荏柄天神像 1幅 昭和40年7月23日
絵画 絹本墨画淡彩呂洞賓図 1幅 昭和40年7月23日
絵画 絹本著色山王曼荼羅図 1幅 昭和40年7月23日
絵画 絹本著色慈覚大師像 1幅 昭和40年7月23日
絵画 絹本著色無準師範像 1幅 昭和40年7月23日
絵画 絹本著色牧翁了一像 1幅 昭和40年7月23日
絵画 絹本著色律台栄宗像 1幅 昭和40年7月23日
絵画 絹本墨画葡萄図 伝日観筆 双幅 昭和40年7月23日
絵画 絹本墨画枯木図 1幅 昭和40年7月23日
絵画 絹本墨画蘭図雪窓筆 1幅 昭和40年7月23日
絵画 絹本墨画月湖観音像 1幅 昭和40年7月23日
絵画 絹本著色十六羅漢図 16幅 昭和40年7月23日
絵画 絹本墨画三十三観音像 33幅 昭和48年12月24日
書跡 紙本墨書永禄日記 3冊 昭和40年7月23日
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